Zoo: 設定チェックリスト – Rhinoが起動しない

ライセンス管理ツール「Zoo」を用いて、Rhinoを起動しようとすると、「通信中に問題がありました。システム管理者に問い合わせてください。」「サービス操作がタイムアウトしました。システム管理者に問い合わせてください。」とメッセージが表示され、 起動できないことがあります。

この事象は、主に次のような要因が考えられます。

・ Zooが起動されていない。
・ Zooのサービスを開始していない。
・ TCPポート80が使用できない。
・ ZooとRhinoが最新バージョンではない。
・ プロキシを使用している。

※ スタンドアロン(ノードロック)で使用するPCで、このメッセージが表示されている場合は、
こちらの記事をご参照の上、スタンドアロンに切り替えてご利用ください。

アプリケーションに関する確認①: Zoo

  • 「Zoo」の最新バージョンを使用しているか

お使いのバージョンを確認するには、ZooのHelpメニュー>About Zoo を実行します。
(Zoo最新インストールプログラムは、こちらからダウンロードできます)

画像は2022/06/24時点のものです。
  • Zooに利用可能なライセンスがあるか

Zooの「Status」(使用状況)欄に、利用可能(Available)なライセンスがあるか確認。
※ 利用中の場合は「In Use」、持ち出し中は「Checked out」と表示。

  • Zooライセンスサービスが開始されているか

ZooのToolsメニュー>Start が実行されているか確認。
※ 既に実行されている場合は、上記コマンドは選択できません。

ネットワークに関する確認

  • TCPポート80に関する確認①: ファイアウォール

Zooは、「TCPポート80」(HTTP)を使用して、Rhinoクライアントと通信します。そのため、Zooサーバー上のファイアウォール設定を、送受信とも通信できるようTCPポート80を開いておく必要があります。設定の手順は、こちらを参照ください。

  • TCPポート80に関する確認②: 競合サービス(Webサーバー、Skype)

Zooサーバーで、TCPポート80を利用するサービスやソフトウェアが実行されていると、Rhinoクライアントと通信を行うことができません。他のサービスが使用中でないか確認いただき(確認方法は<こちら)、使用中の場合は、そのサービスを別のポートに変更いただくか、ポート変更できない場合は、Zooを移設してください。

また、Skypeご利用の場合は、こちらの設定で回避できます。

  • プロキシサーバーを利用している場合

ローカルアドレスにプロキシサーバーを使用しない設定に変更します。設定方法は、こちらをご参照ください。

その他ネットワークに関する留意点は、開発元ウィキをご参照ください。

アプリケーションに関する確認②: Rhino

  • Rhinoを サービスリリースを最新版に更新。

サービスリリースが最新でない場合は、最新をこちらから入手してインストールします。現在お使いのサービスリリースは、Rhinoのヘルプメニュー>Rhinocerosについて を実行します。(画面の右下に表示されます)

Rhino6以降からは、[ヘルプ]メニューの[システム情報]からも確認できます。

Zoo Diagnostics(診断)ユーティリティ

上述の項目をすべてご確認されても問題が解決しない場合は、Zoo診断ユーティリティをRhinoクライアント上で実施いただき、その結果をアプリクラフト Rhinocerosサポートまでお送りください。

Winsows版 Zoo診断ユーティリティ:https://wiki.mcneel.com/zoo/diagnostics

MacOS 10.15.7(Catalina)以前のバージョンで診断する場合:https://wiki.mcneel.com/zoo/diagnosticsmac

MacOS 11.6 (Big Sur)以降のバージョンで診断する場合:ターミナルを起動し、以下のコマンドを順番に実行します。
ping -c 4 x.x.x.x
nslookup x.x.x.x
traceroute x.x.x.x
nc -z -v x.x.x.x 80
※[x.x.x.x]にはZooサーバのIPアドレスを入力してください。

開発元 – Zooに関する情報・ダウンロード
Rhino7、Rhino6、Rhino5: インストール~ライセンス認証(Zoo)
Zoo: よくある質問